事故物件…

 皆さんこんにちは。武長のタケマサです。今回は最近取り上げられる機会が増えた事故物件のお話です。皆さんは事故物件と聞かれてどんなイメージを持たれますか?幽霊・事件現場・自死・何らか怖いことがあったなどでしょうか。中には「こんなことがあった家、売れないよ。」と事故物件をご所有の方もお見えではないでしょうか。最近は少し事情が変わってきているようです。

 法律も変わりました。今までは、そういったことがあったと知っていればご購入希望の方に説明する義務がありました。新たな制度では、事情の発生から3年が経過すれば必ずしも説明する必要は無いとされました。これにば、事故物件と言われる不動産の流通を促進する目的があります。どういうことか。独居老人の孤独死が問題となっています。このケースも事故物件とされてしまうのです。そして今までは説明が必要なケースでした。病気などでお亡くなりになり発見が遅れると変死と言う扱いになります。そうなると警察の管轄となりパトカーなどの警察車両がたくさん駆けつけてくれます。そして死因の究明をします。警察が動くと報道されますから、ご近所でも「あそこの家だ」と有名になっちゃうんですね。

 しかし、これは事故でしょうか。少なくとも人為的に引き起こされたものではないですね。運悪くお亡くなりになったのが病院ではなくご自宅で、お一人暮らしだったということです。そのうちの多くはご家族に引き取られ、ちゃんと供養されているはずです。誰を恨むわけではないので、オバケになるというのはどうなんでしょうか。でも、ご売却の際には価格が落ちる傾向にはあるようです。そのためか、最近人気があるとテレビで報道されていました。

 市場の平均価格よりお得に購入でき、たいていの場合は床や壁紙も張り替えられてキッチンやシステムバスも好感してあるケースがほとんどです。でもこれは、中古住宅の場合には状態によってあり得ないことではありません。事故物件だからということではないのですが、とにかく内装の状態はほぼ新築と言う状態です。購入者の方は、ここで首を…ということで場所もご存知でした。そこにベッドを置いてお休みになられているとのことです。賃貸だけではなく売買物件でもこういう傾向にあるようです。

 私の経験でもありました。中古住宅なんですが、販売している途中でその家の中で自死してしまったんです。その方のお兄さんから連絡が付かないというお話を聞き、現地へ行くと施錠されていました。夏の暑い日でした。最悪のケースを考慮し、お巡りさんに来ていただいたうえでガラスを一部割って鍵を開けて中に入っていったら、最悪の結果が待っていました。アルコールに依存傾向の方でしたから、壁一面に意味不明な言葉や記号がペンキで書かれていました。正直「売れないな」と覚悟しました。現場検証、検死などを終え葬儀も終了したところでお兄さんともお話して販売は続行となりました。現場となったお部屋の畳と畳の下の床を張替え、落書きを消して元の状態に戻しました。価格はそれなりに下げての販売でした。田舎のことでご近所と言うか町でも知れ渡ってしまいましたから、難しいかなと思っていたら、すぐにご売却できました。ご購入になったのはご近所の方でしたね。「近所だし、おじさん知ってるし、安いもんね」とのこと。あっけないと言っては変ですが、すぐに売れたという印象です。

 なので、そういったことがあっても売れないとは限りません。どうぞご相談下さい。そういった場合には、私共も何があったのかを詳しくお聞きしなくてはなりませんので、どうぞお教え下さい。そして万が一なのですが、科学的に考えて不思議なコトが起こっていることをご存知でしたら教えて下さい。これは、後々のためです。幽霊が出ると知っていて説明しなかったことは説明義務違反であるという裁判がありました。判決は「幽霊が出ると知っていたら説明しなさい。」というものでした。後々のトラブル防止のためのもお願いします。中には幽霊と暮らしたいという方も見えるんです。信じがたいですが、本当のようです。全国ネットの事故物件専門の不動産業者もあるようです。事故物件というジャンルもいつかなくなるのかもしれませんね。こういった物件の買取り、ご売却もお任せ下さい。先ずはご相談しましょう。いつでもお待ちしています。

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