皆さんこんにちは。武長のタケマサです。
暑い日が続いております。連日の熱中症アラート発令となっています。東北ではこの暑さに加え豪雨災害の復旧作業で大変過酷な状況になっていると報道されています。心よりお見舞い申し上げます。最近私がお話しています災害時の空き家問題も起こっているのではないでしょうか。同一地区でお住まいもあったりすれば2軒分の片付けと復旧を行うことになります。ボランティアの皆さんの手もお借りすることもあるでしょうけど、そもそも人が住んでいない空き家の復旧をボランティアの皆さんにお願いできるものなのでしょうか?優先順位は低くなると思われますからでょうなんでしょう。これも問題ですね。
空き家・空き地のオーナーさんに利活用についてお話する中、売却のお話になると「今は売り時じゃない」というお話を聞きます。多分ですが、それは売却価格とか現在の相場というお話なんですね。私が不動産業界に入ったのは今から34年前でした。バブルが崩壊すると言われている時期ですね。以来不動産価格は下落、停滞を続けています。昨今は都市部での価格高騰が聞かれますが、マンションを需要の中心とする都会と戸建中心の地方都市では事情が違いますね。あの頃の価格に戻るとお考えなのでしょうか。
また、空き家は価格の上昇は見込みにくいですね。建物は消耗品です。年々価値は下がっていきます。また、そう申しては損する箇所が増えていきますから補修にお金がかかり始めます。住宅設備や間取が時代遅れになると需要もなくなっていきますから売ろうにも売れないという状況に移行していきます。売れないまま放置しておいたら古家から廃墟になってしまいました。そうなったら数百万円の工事費をかけて解体工事を行い、売土地として売却するほかなくなります。「今じゃない」とお考えになっている間も時間は先にしか進めませんから状況は進んで行っているのです。
では売り時の基準が価格だとします。高く売れたら税額も高くなります。売買価格から差し引けるものをっ引いた金額の20%が譲渡所得税、2.1%が復興税となります。この税金を納めたうえでその年の所得が上がりますから、翌年の市県民税や介護保険料、健康保険料などの負担が増えます。これ「えっ!」というくらい増えるかもしれません。より高く売る方が得といえるばかりでは実はないのです。ご高齢の方の場合には特に切実なものとなるのではないでしょうか。
売り時…個人的には「売ろうと考えた時に多方向から見て有利と思える条件で売れるとき」ではないかと考えています。1年経っても3年経っても売れない不動産はあります。税務上の理由で○○までに売らなくてはならないということがあっても、相手がいないことには売買は成り立ちません。世帯数減少や建築物価高騰などで需要が減る可能性もあります。先日の政策金利の利上げは住宅ローンの変動金利に影響します。金利の上昇が起きれば不動産の買い控えも起こるかもしれません。実際、金利が上がるときは景気も良く個人所得も増加するというのがいままでの流れでした。現在そうなっているでしょうか。不動産の売り時にはいろんな要素が含まれていますね。
一番の売り時は売る理由や事情、目的、ご希望などを検討して考えだした条件で売れたとき。それが売り時だったのでしょう。納得して売れた時。良かったと皆で思えた時ではないでしょうか。これから売るときではなく、売れた時が売り時です。こんなお話をしています。もし、ご売却でお悩みならお話してみませんか。いつでもお待ちしています。安心してお気軽にご利用下さい。
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