相続はしたものの

皆さんこんにちは。武長のタケマサです。

2月に入って、もうすぐ節分ですね。よく年回りなんて言い方をしますが、易や暦などではここが1年の節目なんですね。節分を境に新たな年がスタートするといったイメージです。これは立春を境とした考え方で節分は立春の前日となり、よく立春は暦の上では春の始まりです。春をもって年が変わるというのが昔の新年のイメージだったようです。確かに、お正月に「新春」とか「賀春」という「春という表現にはいささか「まだ冬だよね」という気持ちがありましたが、これで解決!納得ができました。春に向かって頑張ってまいりましょう。

さて、昨今は低利用不動産が話題になっています。いわゆる空家。空地の問題ですね。これについては法律もすでに動いています。相続登記は任意であるため、空家や空地の登記内容を調べても所有者が分からないことが往々にしてあります。これは、購入希望者が現れても所有者の所在が分からず不動産の有効利用の促進につながらないということで、相続登記は義務化されます。また、このような不動産を売却された場合の税制の優遇など、流通の環境を整える制度も積極的に取り入れられています。

でも、皆さんがお住まいの町ではいかがでしょうか。空家や空地増えていませんか?私は定期的に街を歩いてそれとなく調べていますが、個人的な感想としては予想を上回るペースで増えています。特に空家は顕著ですね。最近、住む予定も使う予定もない不動産を相続したけど、どうしたらよいかなどのご相談が増えています。核家族化が進んだこともあるのでしょうが、相続を受ける側のお子様サイドではすでにご自身のご自宅をお持ちになていることがほとんどです。また、人生100年時代です。これ自体は良いことなのですが、相続のタイミングも以前より遅くなっているのではないでしょうか。例えば、親御様が90代で相続が発生した場合お子様は70代になっていると考えられます。すでにお孫さんがいらっしゃってもおかしくない年代ですね。この年代になってご実家を相続しても使いようがないというようになるわけです。しかも、お子様のお子様、お孫さんの世代が相続されたご実家に住まわれるかというと微妙ですね。今多いのは、大学などに進学すると地元に希望する就職先がなければ、そのままUターンしないで大都市圏などに就職してしまいお帰りにならなくなるというパターンです。これでは、大事に所有し続けてもいつ日の目を見ることができるか分かりませんね。

また、不動産は所有しているだけで負担が生じます。租税や火災保険などの費用的な負担や草刈りや建物の維持管理など労務を伴う負担が必要になります。特に草刈りなどは怠るとご近所からクレームをいただく代表的なものです。遠方にお住まいの方には厳しいお話ですね。何しろこの草刈りは夏に1回というわけにはまいりません。ひと夏に2回~3回は必要になります。これを業者に依頼すると、面積などにより異なりますが1回5万円以上は必要になるケースが珍しくはありません。住むわけでも使うわけでも、収益が得られるわけでもない不動産としては負担が大きいですね。

わたくし共では、このような不動産の運用のご相談を承ております。単にご売却がいいというお話ではなく、現地の状況やご希望に沿ってベストな選択を探していきます。ただ、いままでお話をいただく中で賃貸借という運用は建物の築年数などにより影響を受ける例が多いです。賃貸する以上は建物を正常な状態で使用できるよう維持する必要があります。それは水回り、建具、電気配線、雨漏り対策など多岐にわたります。そうなんです。あまりに古い住宅を賃貸すると考えた場合に、修繕費や維持費用で利回りが合うか、リスクマネージメントができるかというバランスが難しいんですね。そうなると、多くの場合にはご売却のご検討が一番リスクのない方向性ということになることが多いです。しかし、中にはご売却が最善のご選択ではない場合もあります。その場合には、ご売却についてはお止めする場合もあります。一緒にベストな選択を探してまいりましょう。

いずれにしましても、今困ったことがないと人間なかなか動かないものです。でも、不動産はいつでも売れるというものではありませんし、タイミングを逃すとまたく違った結果を導くこともあります。「そのうち考えるよ」の”そのうち”は場合によっては5年あるいは10年の場合もあります。その間の経済的、労務的ご負担はとても大きなものになりますね。ぜひ税制的な優遇などは有効なうちに一度考えてみませんか。いつでもお気軽にご相談下さい。また、遠方にお住まいで地元にこのような不動産をお持ちの方もお気軽にご相談下さい。メールやお電話などを使用して、なるべくこちらにお越しいただくことないようにお手伝いいたします。関東一円から中京、関西、カリフォルニア在住の方のお手伝いも致しております。いつでもご連絡お待ちしています。

ご参考にご覧ください↓

藤枝市・焼津市の相続不動産でお悩みなら【武長】住む、使う予定がないけど相続した不動産のことお気軽にご相談下さい (takechou-fudousan.jp)

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