「解体して更地にしないと売れないよ」

築年数が20年、30年となるとこう言う業者さんが多いです。確かに、昔は建物の寿命が20年と言われていた時代がありました。でも今は違います。建築基準法の改正や技術の向上、建材の品質向上などもあって築後30年でも充分に住むことができます。だいたい、35年ローンの途中で家が使えなくなっては困りますよね。建築の経験が無いと築年数だけで判断される方が多いのも確かです。私は木造在来工法の新築住宅に20年以上携わった経験があります。間取りや外観、電気配線などのプラン作成・ご提案・職人との打ち合わせからお引渡しまでを行っていました。だから建物を拝見すれば分かります。

建築基準法の面では、1981年6月以降から建築基準法が改正となった耐震新基準というものが適用されています。この基準で建てられた家は阪神大震災でも被害が少なかったと報告されています。あの頃盛んに言われていた「木造は弱い」という意見は疑わしいと考えています。鉄骨系のハウスメーカーさんのセールストークではないでしょうか。その1981年から既に41年が経過しています。その後2000年に阪神大震災の経験から建築基準法が改正され、さらに強い新・耐震基準が採用されています。その2000年からも既に22年が経過しています。そして現在も同じ基準で新築住宅は建てられています。

そう考えるとどうでしょう。築40年の住宅は、築22年の住宅は中古市場で流通できないものでしょうか。私はそんなことは無いと思います。当然、雨漏りなどの不具合は補修して腐食などが無いかという確認はしなくてはいけません。この補修と言う部分にもインスペクションというものがあります。第三者が建物を点検して補修が必要な箇所があれば、補修についても指示を出します。その部分を補修して確認できれば瑕疵保険も付保できるようになります。解体工事となると一般住宅でも100万円以上はかかります。インスペクション+補修工事+瑕疵保険の方が経費としてははるかに低予算でできます。

「解体して更地、売土地にしないと売れないよ」と言われたという方。どうぞお住まいを見せて下さい。築年数以外の方向から価値観を見出すことができると思います。すでに売りに出しているけどなかなか売れなくてと言う方も、セカンドオピニオンとしてお試しになってみて下さい。古家と言っても方法次第でしっかり売れます。私共でも買取りを歓迎しています。どうぞお気軽にお試し下さい。

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